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高橋 有紀

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FROM USA

高橋 有紀

創価大学文学部英文学科36期卒業後、コロンビア大学ティーチャーズカレッジ修士課程修了。創価大学ワールドランゲージセンター助教を経て、現在、アメリカの大学院博士課程受験に向けて準備中。

  • 留 学 先コロンビア大学ティーチャーズカレッジ
  • 留学形態大学院修士課程
  • 留学期間2年半
生活

コロンビア大学ティーチャーズカレッジでの大学院生活!

創価大学創立者が講演された「Milbank Chapel」

創価大学卒業後の2010年8月にコロンビア大学ティーチャーズカレッジ(以下、TC)の英語教授法(TESOL/Teaching English to Speakers of Other Languages)の修士課程に進学し、2012年5月に修了、その後はアメリカの語学学校や大学で英語を教える仕事を半年した後、2013年3月に帰国しました。創価大学の創立者である池田大作先生もTCを訪問され、1996年6月に、「『地球市民』教育への一考察」と題して講演をされたことがあります。

○授業内容について

音声学の教授と

TCのTESOLプログラムでは、Pedagogical Grammar(教育文法)やPhonetics and Phonology(音声学と音韻論)、Second Language Acquisition(第二言語習得)、Second Language Assessment(第二言語教育における評価) など、英語を教えるにあたって必要な知識を主に学びました。中でも、Phonetics and Phonologyの授業が特に印象的でした。授業の最終プロジェクトとして、英語を母国語としない人の英語を録音し、その人が発音した通りに発音記号を使って書き起こします。さらに、授業で学んだ内容を応用しながらその人の発音の特徴を分析していきます。セメスターが終わり、教授のところへそのプロジェクトを取りにいくと、その教授は「あなたのプロジェクトはとても興味深かった。今後のためにも、ちょっとコピーを取らせてもらってもいいか」と言ってくださり、尊敬していた教授にこんなにも褒めていただけたことがとても嬉しく、自信につながりました。その後も、この教授にすすめられ、修士論文でも音声学・音韻論をテーマに書き上げ、教授に大きく評価していただきました。

○思い出の教授

デイビッド・ハンセン教授と

さらに、専門分野の授業だけでなく、分野外の授業を3つ履修することが必修となっています。そこで私は、以前、私が創価高校在学中に来てくださったことのある、デイビッド・ハンセン教授の教えている教育哲学の授業を履修。ハンセン教授も創価高校にいらっしゃった時のことを覚えていてくださり、私が授業を履修したことを大変喜んでくださいました。ハンセン教授は、ジョン・デューイ協会の元会長であるため、授業ではデューイの教育哲学についても学びました。(ちなみにジョン・デューイは、昔、コロンビア大学で教鞭をとっていました)。授業はディスカッションがメインで、ついていくのが大変で、積極的に参加ができず、悔しい思いをして寮に戻ることも多々ありました。それでも、様々なバックグラウンドの学生の話を聞き、今まで学んだことのなかった教育哲学にふれることはとても刺激的でした。

○実践あるのみ教育実習

担当したCEPの学生達と

通常の授業に加えて、私は3セメスター間の教育実習を行いました。TC構内にあるCommunity English Program(CEP)という語学プログラムがあり、そこで教育実習を行います。TCは、地域とのつながりを大切にしており、このプログラムの生徒は地域に住んでいる大人が対象で、出身国は日本やメキシコ、韓国、ブラジル、ポーランド、インドネシアなど様々で、年齢も20代前半の方から60歳くらいの方まで幅広くいます。実習は、週3日、1日2時間を10週間行います。自分自身が履修している授業と並行して教育実習を行うので、教員経験がない私は、実習の準備と他の授業の課題に毎日追われていました。なかなか上手くいかず、落ち込むこともありましたが、セメスターの最後には、いつも「教え子」の皆さんが嬉しい言葉をかけてくれ、また次も頑張ろうと決意することができました。課題との両立は大変でしたが、実践力がつくので、とても役に立ちました。

○ティーチャーズカレッジでの葛藤

TCの図書館

前述の通り、TCで学ぶ学生は、様々なバックグラウンドを持っており非常に刺激を受けます。図書館も、グループディスカッションをしている学生や、パソコンに向かって一生懸命課題をこなしている学生でいっぱいで、皆の学びに対する意欲に刺激を受けました。しかし、それと同時に、周りの皆の優秀さに劣等感を感じることもありました。私は皆ほど教員経験があるわけではなかったので、実習の準備も皆の何倍もかかり、また、自身が受けている授業の準備や課題も時間がかかりました。授業中も発言がなかなかできず、場違いなところへ来てしまったなと焦る日々でした。最初は人と比べてしまう傾向が強く、辛いと感じることがたくさんありましたが、「桜梅桃李」との言葉を何度も思い出し、自分は自分のペースで、自分のできる最大限の努力をしようと心を入れ替え、次第に気持ちも楽になり、授業中の発言も増え、皆と学ぶのが楽しくなっていきました。劣等感を感じる気持ちから、「優秀なクラスメイトからたくさん学ぼう」、「お互いの学びに貢献し合おう」という気持ちへと変わっていきました。

○卒業後、そしてこれから・・・

卒業式の様子

卒業後は、就職先を探すために様々な学校に履歴書を送りましたが、留学生ということもあって、なかなか雇ってもらえませんでした。しかし、縁あって、夏の終わりに、隣接するニュージャージー州にあるStevens Institute of Technologyという大学で、大学院生を対象としたESLの授業を2つ受け持つことが決まり、1セメスター間でしたが、貴重な経験を積むことができました。また、帰国後は、創価大学ワールドランゲージセンターの助教として、1年間英語の授業を担当させて頂きました。世界最高峰の大学院で学び、様々な経験を積ませていただいて、感謝でいっぱいです。さらに多くの出会いや経験を積んで、是非とも博士課程を目指したいと思います!