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鈴木 時光

asia

FROM Vietnam

鈴木 時光

経済学部 経済学科 4年

  • 留 学 先ハノイ国家大学
  • 留学形態交換留学
  • 留学期間10ヶ月
生活

創大初! ハノイ国家大学への交換留学

【「always三丁目の夕日」時代】

ナイトマーケットの様子

ハノイでは、表の道路も、裏の路地もすべてが庶民の生活の場であり、街中に人が溢れています。早朝、拍子木を叩きながら麺を売る人、天秤棒でオコワを売るおばさん、パジャマのまま体操をするお姉さん、上半身裸でバトミントンをするおじさんたちで、路上は活気に満ち始めます。昼間は、おじいさんやおばあさんたちがお風呂に置くような小さなプラスチック製の椅子に座り、おつまみであるヒマワリの種を食べながらお茶を飲んで世間話をするまったりした時間。夕暮れになると、どこからともなくお姉さんたちがやってきて、路上に敷いたシートに服を並べます。そしてそれを買いに来る大学帰りの女子学生たちで路上はごった返しになります。ナイトマーケットではお互いもみくちゃになっている学生と商売人で毎晩夏祭り状態。
人間味に溢れている「雑踏」というのがハノイの一番の魅力です。その異国情緒漂う「雑踏」は、日本では決して味わうことはできないでしょう。近代的なビルが建設され、インフラも整えられていく中、伝統的な家屋や昔ながらの人間的な温かみを今も残すハノイは50年前の古き良き日本、「always三丁目の夕日」時代とよく例えられています。

【やさしさに包まれて】

クラスのみんなとハロウィーンパーティー

クラクションの嵐の中、洪水のように押し寄せてくるバイクを避けながら、大学に向かいます。そして、いつもの教室のいつもの席で、毎日顔を合わせるクラスメートとともに、決められた授業を受けます。それはまるで高校生生活に戻ったような感覚です。大学では、日系企業の工場への社会科見学や、観光地での修学旅行といった行事に加え、クラス内パーティーなどもいくつもあります。放課後は、友人のバイクの後ろに乗ってそのままコンピューターゲーム屋に行ったり、ビリヤードに行ったり。寮に戻ったあとは、寮生と青マンゴーの木に登ったり、日本語専攻の学生の宿題をみたり、中庭でケマリをして遊びます。
 ベトナム人の友人は、何かある度に誘ってくれて、わからないことがあるときは一から丁寧に教えてくれます。たとえ言葉が十分に通じなくても、たとえもう会えないとわかっていても、そんなの全く関係ありませんでした。修学旅行やパーティーといった特別な時間よりも、友人といた授業や休み時間、移動のバスの中や放課後といった何気ない日常のほうが、鮮やかな想い出です。留学生活はいつもベトナム人学生のやさしさにいっぱい包まれていました。

【第二の母国】

道脇にあるお土産屋さん

日越交流40周年という節目に、創大初の交換留学生としてベトナムに留学しました。
そして、ベトナムという国を自分の目で見つめ、肌で感じ、全身でとらえてきました。10ヶ月の間に大学で学んだことも沢山ありますが、異国の地で触れてきたもの、出会った人から受けた影響はとても大きなものでした。
地方の田舎で目の当たりにした未だ残る貧困。ハノイの町並み全体から漂う人の温かさ。“MADE IN JAPAN”が持つ社会的ステータスが故に、異常なまでの日本製製品に対するこだわり。日系大手会社のトップから教わった社会人としての心得と途上国に貢献するという使命感。現地で活躍するOBOGの一晩では語りきれない波乱万丈な人生。右も左もわからないときに面倒を見てくれた寮の友人の優しさ。日本への留学経験がある大学教授の日本とベトナムとの架け橋になるという真っ直ぐな思い。
それらの一つ一つが、自分の考えを大きく変えていきました。留学当初、ハノイのあまりの不便さと汚さに滅入り、日本に帰りたい、二度と海外に行きたくないと考えていた自分が、帰国直前では、将来は必ずこのような国の発展に携わりたいと考えるようになっていました。また、楽しい思い出よりも辛い経験のほうが多かったはずのベトナムが、いつの間にか大好きになっていました。そして第二の母国となっていました。

【冒険】

卒業アルバム用写真でクラスのみんなとジャンプ!

たったひとり、そして言葉も通じないゼロからのスタートでした。出発前は大きな夢や目標があっても、いざ現地に降り立ってみると、イメージと大きくかけ離れた現実を目の当たりにして尻込みしてしまいました。話ができない。買い物にもいけない。御飯も食べにいけない。日本ではあんなに希望に満ちていたのに、自分ってこんなに弱いのだと痛感しました。思い切って海外に出てみたものの、そこから先に進む勇気がどうしても出ませんでした。
しかし、そこから友人や現地在住の日本人と出会いを通して、助けてもらいながら、前に進んでいく。そこから冒険して、そして同時に多くの価値にふれて自分が成長していく。それこそが留学の醍醐味なのではないでしょうか。留学を通して今までにない考え方や物の見方ができるようになりました。そして、留学を終えて今までになかった自分の新たな一面に出会うことができました。行くのと行かないのでは、結構人生変わると思います。